メディア独占反対=台湾独立派!? 旺旺中時集團の新たな個人攻撃のターゲット
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| 問題となった写真 |
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| チョムスキーへのメールを見せる林庭安 |
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| チョムスキーはカンジョン村海 軍基地建設反対運動でも同様 の写真を撮らせている(参考) |
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| 同じプラカードを手にポーズしたネッド・ブロック |
中國時報の記事は『チョムスキーは『中国の黒い手』部分については知らされておらず、だまされたと言っている』と述べ、林庭安を『メディア独占への抗議に台湾独立派の主張を織り込み、それを著名人に知らせずに(騙す形で)利用した』と糾弾。マカオ大学のコミュニケーション学教授、劉世鼎は、自分はチョムスキーにメールで確認したが、チョムスキーは「中国の黒い手」という部分は知らされておらず、彼は明らかに台湾独立派に利用された、と旺旺中時集團に語った(と、少なくとも中国時報は報じた)。
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| CtiTVの番組。問題の「翻訳ミス」 |
CtiTV(こちらもちなみに旺旺中時集團傘下のメディア)が二度にわたって1時間の特報番組を組み、林庭安ら旺旺中時集團のメディア買収に抗議する人々を『台湾独立派』だとして、『自分たちの政治的主張に合わないからといってメディアを攻撃することこそ、メディアの表現の自由を奪うものだ』といった批判を展開した。ただし、このCtiTVの番組はチョムスキーが『私はメディアの自由を支持し、独占に反対する』と発言している映像に『もし(プラカードに)書かれた内容を知っていたら、あのような写真は撮らせなかった』と(トンチンカンな)中文字幕を付けたために、後日それに対して『あれは翻訳のミスだった』と謝罪するはめになった。翻訳ミスとは子供じみた言い訳で、一気に旺旺中時集團の質の悪さを露呈した(⇒CtiTV apologizes over its Chomsky‘mistranslations’)。
台湾の活動家の中には『チョムスキーは中国寄りで、中台関係の歴史も現状も知らないのだ。今までは彼を崇拝してきたが、もうやめる』とか『84歳なんだから、協力依頼のメールなんかも秘書に読ませてその要旨だけ理解して写真を撮らせたのだろう。それを後になって“自分は知らなかった”と言ったり“自分は中文が読めないのだからしかたない”といった言い訳するとはがっかりだ』というようなことをブログに書く人も散見されるようになった。
チョムスキー自身は『中国の黒い手、という文があったことは知らなかったが、それで“騙された”とは思っていない。単なる誤解だった』というようなことを最初は言っていた。その後、ことが大きくなってから『確かに林庭安さんはメールでプラカードに何が書いてあるか説明してくれていたのかもしれないけれど、私が一日に受け取るメールの量は膨大なので昨日のメールの内容さえ覚えていない』と、消極的な反応に変わったらしい。(らしいを連発する理由は、ネットに掲載されるチョムスキーがこう書いた、ああ書いたという情報はすべて二次情報なので、信ぴょう性は分からないという意味。)
事実がどうだったのか、私たちにはさっぱり分からないけれど、旺旺中時集團のメディアは林庭安の「著名人を騙して利用する」“悪質な手口”を糾弾するとともに、“中国を悪魔化して台湾独立を謳う”連中が旺旺の“メディア独占への反対”を利用しているという印象を作り出そうとしていることは確かだ。林庭安たちが口先ではメディアの自由は大事だ、とか言っているくせに中国寄りのメディアだから許せない、というのはおかしい、と。その背景には台湾独立という政治的なアジェンダが隠されているのだ、と。
事態は泥試合の様相を呈しているが、それこそまさに旺旺の目論見のようだ。泥をひっかけ合う形になれば、一般大衆としては「あれあれ、本当のところは私には分からないねえ」ということになり、「反対派=過激な台湾独立派」という印象だけが残ることになる。同時に「旺旺=時流に乗った中台統一派」という印象も残ることになるが、それが大きなマイナスだとは考えていないようだ。国家のスタンス自体がイケイケECFAで統一を進めようとしているのだから。
ここは台湾のメディア視聴者たちの「まっとうさ」に期待するしかない。(村山さたね)
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