日本の復興庁に狙われている台湾
日本の復興庁が出している資料に「風評被害払拭の為の戦略タクスフォース」という文章があります。タスクフォース(task force) とは、軍隊において任務(タスク)のために編成される部隊。任務部隊と日本語訳されます。言葉の意味を調べると出てくるように軍事用語です。
それを見ただけでもなんともいえない気持ち悪さがわいてきます。そしてその中身は、さらに恐ろしく、狂気と残酷さとが押し寄せてくる内容となっていて、このまま放置していていいのだろうかというものなのです。この風評被害払拭の為の戦略の中には、いろいろな項目がありますが、そのひとつに海外向けの戦略というものがあるのです。
簡単に紹介すると、
▽来てもらう
海外から福島県への潜在的な観光客インバウンド関係旅行業者外国プレスおよび在留外国人(草の根からの発信が有効である観点から外国プレスや在留外国人を対象とする事が必要)。
▽知ってもらう
対象となる人に伝えるべき内容事故を経験した福島県ならではのコンテンツが多く存在している復興に向けて挑戦する人との出会いなど見て聴いて学んでもらい希望を見つけてもらうというホープツーリズムを行う。
外国人に以下の情報を発信する必要がある
▽福島県の現在の避難指示区域は県全体の2.7%であり大部分が通常の生活が可能ということ。
▽福島県では約200万人が通常の生活をおこなっていること。
海外の居住者への発信(対象とする相手)
▽在外日本大使館*日系企業が関与している在外商工会
▽在外日本文化関連団体日本語学科を有する大学日本語学校
など、簡単に抜き出すとこのようなものが出てきます。もっと細かくたくさん書かれているのですがこの場では説明しきれない為ピックアップさせてもらいました。
この資料の中にある海外向けの戦略はすでに台湾でこの戦略通りに行われています。2017 年夏に民間団体主催という名のもとに「福島元気?」というイベントが台湾でおこなわれました。学生を中心に福島県に行き復興にむけて挑戦する人たちと交流する「ホープツーリズム」を行ったそうです。民間主催というわりには復興庁の役人や福島県庁の役人がでてきて挨拶したそうですが、参加した学生の多くは、復興を学びにあるいは助けたい、などの気持ちで行ったのであろうと推察されます。その時期に、台湾の記者にも誘いが来たらしくお金を出すから福島にきて取材し風評払しょくの為の記事を書いてくれと依頼してきたと聞きました。
そのどちらも、放射能汚染や土壌の汚染、放射性物質について被曝についての説明などは一切なかったと聞きました。
その後、秋には台北を皮切りに各地で「福島元気?」というイベントを一般客向けに開催しています。現地で撮影した映像、写真を使用しほかにも台湾で人気の日本の作家により「福島安全」講演などかなりお金をかけて行いました。
そして2018 年になり、3 月11 日を目の前に怒涛の勢いでたくさんの記事が台湾のニュースサイトにあげられはじめました。日本財団が運営する、nippon.com というサイトにシリーズで日文版と中文版で風評払拭のための記事が次々あげられ始めました。
その内容は例えば台湾の反核の旗に対して福島の文字を見るたびに心が痛いなどというようなものなどで、論理的に破たんした内容ですが、戦略の中にあるとおりに、「気持ち」を全面にだし震災から立ち上がり取り組む姿勢や被災者の生の声を載せることで心を動かすように発信する。というマニュアルにのっとったものです。
台湾は2014 年にすでに教育旅行で高校生を福島に連れて行っています。教育旅行に関して、福島県が宿泊費や移動の交通費の補助をだしています。(現在もその補助制度は続いているようです)
台湾は日本の1 番のターゲットになっていると私は感じています。
この復興庁の風評払拭戦略のはじめに書かれている文章の中に、我が国の食品等に関して輸入規制を課している国や地域に向け発信する必要がある。というくだりがあるのです。
もう一つ、台湾が1番のターゲットになっていると感じるのは、ここ2 年ほどから急激に台湾についてテレビの旅行番組は当然ですが、バラエティーなどで多く扱われるようになったことです。雑誌の特集も急激に増えました。
その取り上げられ方は違和感を感じるものが多いのです。世界一親日の国台湾。にはじまり、世界一民度の高い国台湾や、親切で日本が好きな人ばかりの台湾人等などです。
もちろん台湾は好きだし友人もたくさんいますが、あまりにも意図的なこの取り上げ方は違和感しか感じないのです。宣伝するかわりにという何かがあるのではないかと思わずにはいられません。
このままでいいのでしょうか?台湾は廃核がひとまず法案で通り安心しきっていませんか?反核=反被曝、こうでないと意味がありません。わざわざ、福島をはじめ汚染されている場所に訪問することがどういうことなのかを考えて欲しいのです。
目に見えないものだからということで利用されている事に気づき抗議する必要はないのでしょうか?呼び込む日本の復興庁と福島県庁はもちろん加害者ですが、はじめは被災者で被害者だった日本の人たちも加害者になってしまっているのです。
そしてその誘いに取り込まれてしまったら、台湾の人も被害者でもあり加害者になるということを感じてほしいと思っています。こういったとんでもない戦略のターゲットになっていることに危機感を持ち怒りの抗議をする時が来ているのではないでしょうか?
日本で原発の避難者の人たちに、台湾がされていることを話すとどの人も、「なんてことを他国にしているんだと驚き、申し訳ないし恥ずかしい。日本はなんて残酷で悪い国だ」と言い嘆きます。その人たちは誰一人台湾に日本の食品を輸入してほしいなんて思ってもいないし来てほしいなんてとんでもない。と思っています。
避難者たちは、お願いだから台湾の人たちが日本の政府や安心安全アピールをする人たちに騙されないで欲しいと願い復興庁に抗議しています。
日本の政府はお金にものをいわせ今後、さらにひどいことを展開されていくのではないかと私は予想しています。福島でのインターンシップを好条件で提示してくる事もおこる可能性が高いです。来てもらうためにあの手この手で補助金を出すなどしてくるでしょう。すでに台湾―福島の直行便が就航するとニュースでみました。どんどん安全がわからないものが輸入されてくる可能性も高いのです。
残念ながら7年で放射能汚染が安全になることはないのです。むしろ健康被害が日々ひどくなってきています。あらゆる病気や難病で苦しむ人が増えています。亡くなる方も多いです。そして、そのようなマイナスイメージになることは公表しないのは明白です。
どうか隠された嘘や悪を見る目と耳とそれを拒む口をもってください。
自分たちだけでなく未来のこどもたちや何世代も先の人たちに影響が出るということを忘れないで考えてもらいたいと願っています。(昌子)




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