3月8日「南コリア済州島海軍基地と沖縄・台湾」交流会
交流会では展示会にも使用したビデオ(Eaphet作成)を始めに見ました。これは、カンジョン村で起きていることを、国内的な出来事として位置づけられるものではなく、東アジアの文脈の中で捉え、説明したものでした。
まず王郁萱さんから、カンジョン村の不当な意思決定について説明がありました。2007年当時の村長が公開宣伝の義務を破り一部の人(87人)にしか招集状を送っていなかったこと、またその参加者の「拍手」を根拠に「海軍軍港建設請願書」が通過した事になってしまい、多くの住民はテレビのニュースで初めてこの件を知ることになったこと、その後、村長を罷免して住民投票を行った結果90%以上が反対票を投じたということでした。
民主的手続きを欠いたまま進む基地建設の中で、反対運動が主流メディアによって、「アカ」と色づけ批判されてきた事は、政府と米軍が「アカの共産地帯」だとして済州島民を弾圧した1948年の四三事件の構図と等しい。住民の意思を無視し、レッテルを貼ることによって、政府による暴力の遂行に正当性を与えてきたものだということ、これらが改めて共有できたと思います。今回来台した、ソン・
カンホさんとキム・ドンウォンさんは、反対運動の過程で二度にわたって逮捕されたとのことでした。
連帯をどう作っていくのか、という話の中では、「島の連帯」、小さな島同士の連繋を今後図っていきたいというソン・ カンホさんの話がありました。これに対して、参加者の中から、島自体の持つ歴史性や特殊性において連帯しやすいことはわかるが、連帯の範囲をわざわざ限定する必要性があるのか、逆にそれが連帯を阻害する要因にもなり得るのではないかという問い(解釈:筆者)も出されました。これは、ソン・ カンホさんらがFronteer(NGO)の活動家でもあることから、カンジョン村として今後このような方針をとっていくというよりは、Fronteerとしての活動上のお話だったのかなとも思いました。
交流会は、全員で二十名の参加があり、韓文、中文、日文、英文の交る中で、十九時から開始し、途中おいしいカレータイムを挟み、予定時間を大幅に超えニニ時過ぎまで盛り上がりました。「カンジョン村で何が起きているか」を理解しようということを越えて、東アジアにおける連帯のあり方についても模索しようという試みでした。楽しい雰囲気で意見を交わす空間が、参加者1人1人の協力のおかげでつくることができ、よかったと思います。ありがとうございました。(村上生紗)

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